ステロイド剤の中でも高い効果を発揮するダイアコート軟膏は頼りになる薬ですが、その高い効果の反面、その効果が仇となる副作用を引き起こすことも有ります。

何事も良い面もあれば悪い面も有るということでしょうか、しかし、良い面悪い面両方を理解して利用することで上手く使いこなすことができます。

この記事では、そんなダイアコート軟膏の悪い面、副作用について解説していきます。

これを読めば、更にダイアコート軟膏を上手く使いこなせるようになるでしょう。

ダイアコート軟膏の副作用 その1.緑内障

緑内障
ダイアコート軟膏は目の周りや、何らかの理由で目に入ると、目の中の圧力、眼圧を高めます。

そして、眼圧が高まることで目に様々な症状を起こします。

この眼圧が高まることで発症する病を緑内障を言います。

ダイアコート軟膏を使用する際には、目の周りや目に入らないように注意する必要が有ります。

ダイアコート軟膏の副作用 その2.皮膚の一部萎縮

ダイアコート軟膏を長期間使用していると、患部の皮膚が萎縮したり、ニキビのような発疹ができることが有ります。

ただ、この副作用は直ぐにどうこうなる物ではなく、ダイアコート軟膏の効果が皮膚に効きすぎている状態です。

使用を辞めれば自然と元の皮膚に戻っていきます。

皮膚萎縮は、ダイアコート軟膏だけでなく、他のステロイド剤でも発症します。





ダイアコート軟膏の副作用 その3.酒さ様皮膚炎

ダイアコート軟膏を何ヶ月~何年も継続して使用すると、皮膚萎縮が進行し、皮膚の下の毛細血管にも影響を及ぼし、皮膚が赤くなってきます。

この症状を酒さ様皮膚炎と言います。

ここまで進行すると、ダイアコート軟膏の使用を辞めても、直ぐには良くならないので、医師の診察を受けた方が良いでしょう。

ダイアコート軟膏の副作用 その4.感染症の悪化

ウイルスによる感染症

ダイアコート軟膏に限らず、ステロイド剤は、体の免疫機能の炎症を抑え込みます。

炎症がアレルギーによるものならば問題は無いのですが、炎症が細菌によって引き起こされている場合には、ステロイド剤によって炎症を抑え込むことで、細菌の増殖を助けることになり、感染症を悪化させてしまいます。

ダイアコート軟膏は、炎症だったら、何でも効くとは思わない方が良いでしょう。

まとめ

ここまでダイアコート軟膏の副作用をまとめてきました。

ダイアコート軟膏は塗り薬なので、塗った箇所の周辺にしか副作用が出ません。

副作用かどうか迷った際には、その点を確認してみて下さい。

また、副作用の殆どは長期間の使用に伴なう症状です。

医師の指示に従っていれば、まず起こることは無いでしょう。

また、もし使っていて、何だかおかしいな?と思った際に、直ぐに使用を辞めることで殆どの副作用を防ぐことができます。

副作用を出さないようにするには、
よくCMで言っている、用法用量を守って正しく使いましょう。に尽きると思います。